活動レポート

2.脳神経科学の応用による施術

私たちの身体の慢性的な不調は過去のケガと関連する場合が多く有ります。
私たちの身体がどれだけ正常に動けるか?そして様々な感覚を正しく感じることが出来ているか?
これらは脳がどれだけ自分の身体を正確に認識できているかによります。
これをボディーマッピングの正確性と言います。
つまり脳と身体が正しく通信できているかどうかと言う事です。

そして、ボディーマッピングに問題が起こる箇所は、多くの場合過去のケガです。
過去にケガをした箇所は、感覚のインプットが減ったり、神経的な通信がうまく出来ていない可能性があります。

そこで必要になってくるのは神経的なリハビリテーションになります。
神経の働きを良くするとは?
神経の特性は「使わないと機能低下し最終的には失われる」です。
つまり身体の中で働きが悪くなっている部位に対して出来ることの多くは、もう一度その神経を使ってあげると言う事になります。

そうする事で、神経の働きが正しく出来なくなった部分を復活させることが出来るのです。
具体的には以下の様なトレーニングが必要です。
・過去に怪我や手術をした箇所の感覚神経のリハビリ
・過去に怪我や手術をした箇所の周りの筋肉的なリハビリ
・過去に怪我や手術をした箇所に関わる脳部位の刺激
 
神経の働きが正常に行われないのは脳の問題ともなります。
例えば足首をひどく捻挫して、神経がダメージを受けた状態になったとしましょう。
そんな時に、問題として残るのは、足首の神経の働きの悪さだけではありません。
足首の神経は、坐骨神経から脊髄に、小脳、脳幹、皮質etcと脳の各部位に連携しています。
それぞれの部分が正常な活動を保つために刺激を求めているのだとすると、1箇所の神経の働きの問題は、関係する脊髄や脳の問題になります。
つまり、多かれ少なかれ過去の怪我には全身への影響があると言えます。
そして怪我をした箇所だけではなく関連する脊髄や脳の働きを取り戻すことも重要と分かります。
一般的なリハビリテーションは単に筋肉や関節の動きにのみフォーカスしています。
これだけでは本来の体の機能は取り戻せません。
そこで必要になってくるのは感覚神経、運動神経、筋膜、脳神経、筋肉、血管などの総合的機能を意識したリハビリテーションとなるのです。
 
当院では脳神経科学に基づくリハビリテクニックにより慢性的な痛みや機能不全を改善するための独自のリハビリテーションを実施しております。